結論(この記事の要点)
「ここはブルーオーシャンです」と言ってくる相手は、
“あなたが開業することで儲かる側” の人間が大半です。
材料屋・営業マン・開業コンサルは、
“あなたが動くことで初めて利益が発生する”。
だから彼らの言う「ブルーオーシャン」は
あなた基準の“ブルーオーシャン”とは違う。
本当にブルーオーシャンかどうかは、
人口構造・競合密度・高齢化率・既存の訪問歯科有無
これだけで冷静に判断できます。
このテーマの前提知識
ブルーオーシャンという言葉は便利ですが、
医療業界では“誤用”が多すぎます。
▼ 「ブルーオーシャンです!」の裏にある本音
- 開業すれば材料が売れる
- 何かしら契約が取れる
- 新規の顧客が増える
- 手数料が入る
- コンサル契約を取りたい
つまり
「あなたが開業すれば、私が儲かります」
というメッセージのオブラートです。
具体的な分析・データ(地域分析の本当の判断基準)
地域のブルーオーシャン判断は、
たった4つ見れば8割わかります。
■ ① 人口(特に65歳以上の絶対数)
例:
高齢者人口が3万人を超える市は
訪問歯科だけで安定稼働できる。
■ ② 競合クリニック数
「歯科医院の数」ではなく
**“訪問歯科として動いている医院数”**を見る。
ここを間違えている人が多い。
■ ③ 高齢化率
日本の平均は30%弱。
30%を越える地域は訪問需要が増えやすい。
■ ④ 訪問歯科の“穴”
- 大規模デイサービス
- 田舎の団地
- グループホームが密集している地域
こうした“クラスター”が残っているかが超重要。
よくある誤解・落とし穴
❌ 誤解1:「人口が多い=ブルーオーシャン」
→ 都市部は競合多すぎてむしろレッド
→ 人口が少なくても訪問需要が高い市は普通にある
❌ 誤解2:材料屋・コンサルの「空いてますよ」を鵜呑みにする
→ 彼らは“あなたの成功より、契約の成功”を優先する
→ 悪気はないが仕組みがそうなっている
❌ 誤解3:「訪問はどこでもできる」
→ 訪問は“動線(ルート)”と“クラスター”が命
→ クラスターがないと1日7名に届かない
❌ 誤解4:データを見ずに「感覚」で判断する
→ 医院の倒産は感覚による誤判断が9割
実際にどう動くべきか?(行動ステップ3つ)
STEP1:地域データを“5分だけ”整理する
見る項目は
- 65歳人口
- 高齢化率
- 訪問やってる医院の数
これだけ。
STEP2:クラスターの有無をチェックする
- デイ利用者数
- 特養
- グルホ
- 団地の密度
これが密集してれば勝ち。
STEP3:営業トークは“情報”として受け取り、判断は自分でやる
誰が得する話なのか?
ここを考えるだけで騙されない。
まとめ(行動につながる)
「ブルーオーシャン」は便利な言葉ですが、
誰がその言葉を使っているかで意味が変わります。
- 材料屋 → 売上
- コンサル → 契約
- 開発業者 → 開業
- あなた → 人生の選択
だからこそ、
“あなたが得するブルーオーシャン”なのか見極めることが何より大事です。
判断基準はシンプルで
- 人口構造
- 高齢化率
- 訪問歯科の実働数
- クラスターの密度
これだけ。
騙されないためには
数字で見るクセをつけること。
ここがすべてです。


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