訪問歯科が“利益率40%以上”を維持できる理由
【誰も語らない経営構造の本質】**
■ 結論(この記事の要点)
訪問歯科が利益率40%以上を維持できる理由は、
医療モデルとしての構造が
「固定費が極小 × 継続売上が自動的に積み上がる」
という、他の歯科ではあり得ない仕組みだから。
そしてこれは、
・外来
・自由診療
・審美
・矯正
・インプラント
どの領域にも真似できない。
訪問歯科の経営は、医療の中で唯一
“伸びることが決まっているビジネスモデル”。
この記事ではその根幹を解説する。
■ 訪問歯科の利益率が高い最大の理由
→ 「固定費が信じられないほど軽い」
歯科の経営において
利益率を決める一番大きい要素は 固定費。
外来は以下の固定費が重い:
- ユニット(1台300〜500万円)
- レントゲン
- 建物・内装費
- 人件費
- 設備維持費
- 滅菌スペース
- 技工物
- 郵送費
- 広告費
- 水道光熱費
対して訪問歯科はどうか。
結論:
ユニットなし・設備投資ほぼゼロ・維持費極小。
必要なのはこれだけ:
- 訪問バッグ一式
- ポータブルユニット(必要な医院のみ)
- 社用車(もしくは軽自動車)
- 滅菌
- スタッフの人件費
外来に比べると
“あり得ないほど軽い”。
■ 「固定費が軽い = 売上がそのまま残る」
例えば外来が
月間600万円売っても
残る利益は100~150万円台。
訪問歯科は
月300万円売っても
利益が100~150万円残る。
売上は外来の半分でも、
利益率が圧倒的に高い。
訪問歯科は
売上と利益の“差”が小さい医療。
これが利益率40%超の理由。
■ 訪問歯科の利益率を押し上げている 3つの構造
利益率が高いのは
単なる経費の話ではない。
・売上の積み上がり
・継続構造
・移動効率
この3つが“相乗効果”を作る。
① 売上が積み上がる(訪問は“積層構造”)
外来は
「来る人が減ると売上が落ちる」
という“一発勝負型”。
訪問は
今日診た人が来月も再来月も続く“積み上げ型”。
- 個人宅
- グループホーム
- 老健
- 特養
これらは一度介入すれば
生活が続く限り基本は継続。
継続率が高い医院は
1→2→3→4…と売上が階段のように積み上がり、
半年後には
訪問チーム1つで 月300万~400万円 の安定売上になる。
積み上げ型モデルは
経営で最強。
② 移動効率が売上を決める(ここが訪問歯科の核心)
外来は
チェア(椅子)の数で売上が決まる。
訪問歯科は
移動時間を減らすことで売上が決まる。
固定費が軽い中で、
移動効率をあげることで
一気に利益率が上がる仕組み。
- クラスター化(患者の密集)
- 曜日固定
- ルート最適化
- 時間ブロック化
これらが成功すると
1日8名体制が“努力なしで”作れる。
1日8名を20日
= 月160名
= 利益率40%以上が確定する。
③ 人件費の最適化がしやすい(外来より変動が少ない)
訪問歯科の人件費は
以下の3つでほぼ固定:
- DR
- DH
- ドライバー(もしくは助手)
外来のような
「レセ・受付・助手・衛生士・技工・アルバイト」
のような大人数構造ではない。
必要人数が少なく、
離職率も訪問のほうが低い。
これにより
利益構造がブレにくい。
■ 「利益率40%以上」が可能な理由(総まとめ)
訪問歯科の利益率が高いのは
“偶然”ではなく 医療の構造そのもの。
🔵 固定費が極端に軽い
→ 売上の大部分が利益に残る
🔵 売上が積み上がる
→ 継続患者で安定経営
🔵 移動効率が利益率を上げる
→ 1日8名体制で安定的に回せる
🔵 人件費の変動が少ない
→ 利益がブレない
🔵 高齢化社会の伸びが止まらず
→ 市場規模が拡大し続ける
訪問歯科は
“構造的に勝てるビジネスモデル” なのだ。
■ 外来と比較すると “構造の違い” が一目でわかる
| 項目 | 外来 | 訪問歯科 |
|---|---|---|
| 固定費 | 高い | 低い |
| 売上モデル | 都度来院 | 継続積み上げ |
| 集患 | 競争激しい | ほぼ競争ゼロ |
| 人件費 | 多い | 少ない |
| 利益率 | 10〜20% | 35〜45%以上 |
| 市場 | 飽和 | 超成長市場 |
| リスク | 高い | 低い |
この構造を見るだけで
訪問歯科が ブルーオーシャン である理由がわかる。
■ 訪問歯科は “人・場所・資金” に左右されない
外来は
- 立地
- スタッフ数
- ユニット数
- 椅子の回転率
に売上が左右されるが、
訪問は
場所の制約がない。
- 車があれば診療できる
- 人件費が安定
- 地域を動けば患者に出会える
- 市場規模が伸び続ける
- 施設は毎年増えている
- 高齢者は確実に増え続ける
これほど安定したモデルは他にない。
■ 「利益率が高い=ブラック」ではない理由
訪問歯科は
利益率が高くてもブラック化しない。
なぜか?
“移動効率で勝負する医療” だから。
- 急患が少ない
- 時間通りに動ける
- スタッフのストレスが少ない
- 患者数が過剰にならない
- 医院が疲弊しない
- 時間の見積もりがしやすい
利益率が高いのに、
医療者に優しい。
これは本当に珍しい。
■ まとめ:訪問歯科は「勝つことが構造的に決まっている」医療
訪問歯科が利益率40%以上を維持できる理由は
“魔法”ではない。
構造が強いから。
- 固定費が軽い
- 売上が積み上がる
- 継続患者が安定
- 移動効率が利益率を上げる
- 人件費が読める
- 市場が伸びる
この組み合わせが
訪問歯科を日本で最もブルーオーシャンな医療にしている。


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