【3ヶ月で戦力化する医院は何が違うのか】
■ 結論
訪問歯科の新人が成長するかどうかは
“仕組みの有無” と “任せ方” で決まる。
成長しない新人の理由は
能力ではなく 環境が整っていないだけ。
この記事では、
新人が最速で戦力化する医院の育成法をまとめる。
■ 新人が成長しない医院の特徴
まずは“間違った育成”の典型パターンから。
- 人によって教え方が違う
- そもそも教える時間が取れていない
- 毎日の流れがバラバラ
- 初回説明を教えていない
- 施設ごとの癖を伝えていない
- 口腔ケアの基準が曖昧
- DRの判断基準が共有されていない
これでは成長しないのは当然。
■ 新人が最速で成長する医院の共通点
成功している医院には、
新人育成の 明確な型 がある。
①「一緒に動く期間」を必ずつくる
新人にとって最大の不安は“ひとりにされること”。
最初の2〜3週間は
必ず DR・DH・ドライバー全員と一緒に動く。
これだけで離職率は圧倒的に下がる。
② 仕事内容を“順番”で教える
新人教育は 順番が命。
間違った順番で教えると、理解が崩壊する。
正しい順番はこれ:
✔ 1. 朝の準備
(持ち物・訪問バッグ・器具の位置)
✔ 2. 訪問先での動き
(最初に誰に挨拶するか、どこに置くか)
✔ 3. 口腔ケアの基準
(どこまで磨くか・どう評価するか)
✔ 4. 診療後の片付け
(報告の流れ・撤収のルール)
✔ 5. 初回説明の流れ
(誰に・何を・どの順番で伝えるか)
新人が迷わなくなる=即戦力化が速い。
③「できている部分を先に褒める」
新人が最速で伸びる医院は
できている部分に先に光を当てる。
例:
- 「声かけが丁寧でよかった」
- 「準備が早くなってきたね」
- 「片付けの順番が正確になったね」
褒められた部分が“脳に残る”。
結果、成長が加速する。
④ 教える人は“1人に固定する”
新人育成で最もやってはいけないのは
教える人が日によって違うこと。
例:
Aさんはこう教える
Bさんは違うやり方
Cさんはまた違う基準
→ 新人が壊れる。
✔ 改善策
育成担当を 1名 に固定。
その人を“正解”にする。
基準が揃えば、
新人は倍速で成長する。
⑤ チェックリストで“見える化”する
育成は感覚ではなく、
「できる・できない」を見える化する時代。
✔ チェックリスト例
- 挨拶の流れ
- 訪問バッグの準備
- 施設ごとの注意点
- 口腔ケアの評価
- 初回説明の理解
新人の成長が数字で見えると
教育もメンタルも安定する。
⑥ “目的”を毎日共有する
新人は目的がないと成長しにくい。
成功する医院は毎日こう伝える:
- 「今日は口腔ケアの評価を重点的に見る日」
- 「今日は施設内の動線を覚える日」
- 「今日は初回説明を学ぶ日」
目的が明確だと
1日の吸収率が3倍になる。
⑦ 任せるタイミングを間違えない
新人は
“早すぎる単独行動” が最大の挫折ポイント。
正しい任せ方はこれ:
- 見る
- 一緒にやる
- 部分的に任せる
- 全体を任せる
- 振り返りする
この流れを崩さないことが重要。
■ まとめ
新人が最速で成長する医院には
必ず“正しい型”がある。
🔵 ① 最初は一緒に動く
🔵 ② 仕事内容は順番で教える
🔵 ③ できている部分を先に褒める
🔵 ④ 教える人を固定する
🔵 ⑤ チェックリストで見える化
🔵 ⑥ 毎日目的を共有
🔵 ⑦ 任せるタイミングを守る
訪問歯科は
新人育成が医院の未来を決める医療。
育成が強い医院は、
売上・雰囲気・継続率すべてが強くなる。


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