【強い医院は話し方と伝え方が違う】
■ 結論
チーム連携が強い医院は
“話す内容”より
“伝える順番・伝え方・合図” が整っている。
訪問歯科は外来と違い、
移動中・施設内・狭いスペースで
連携しながら動く医療。
だからこそ
コミュニケーションの質がチーム力を左右する。
この記事では、
強い医院が必ずやっている
“チーム連携のコミュニケーション術” をまとめる。
■ ① 結論から短く伝える
弱いチームの特徴:
- 話が長い
- 要点が見えない
- 途中で本題が変わる
強いチームは違う。
✔ 強い伝え方
「結論 → 理由 → 補足」の順。
例:
「今日の目的は嚥下評価。理由は食形態が合っていないから。」
「次はB施設に行きます。渋滞があるので早めに出ます。」
短く結論から話すだけで、
チームの速度が2倍になる。
■ ② “合図”で連携する
最強のチームほど、
言葉ではなく“合図”で動く。
- DRがカルテを閉じる → 次の準備
- DHがケアを終える → ドライバーが片付け
- ドライバーが時計を見る → 退室の合図
言葉が少ないチームは
生産性が高いチーム。
■ ③ ミスを指摘しない。“修正点だけ伝える”
弱いチーム:
「なんで間違えたの?」
「また忘れた?」
強いチーム:
「次からここだけ変えよう」
「一緒に順番を確認しよう」
問い詰める文化は
ミスを隠す文化を生む。
修正を伝える文化は
ミスを減らす文化を生む。
■ ④ “名前を呼んでから”伝える
現場は音や動作が多く、
声が通りにくい。
強い医院ほど:
- 「〇〇さん、次行きます」
- 「〇〇さん、準備お願いします」
名前を呼ぶことで
聞き漏れが減り、連携がスムーズになる。
■ ⑤ 情報は“箇条書き”で共有する
訪問歯科では
情報量が多すぎて口頭では漏れが出る。
強い医院は、共有の基本を
“箇条書き” に統一している。
例:
- 下顎の痛み改善
- 食事形態:刻み → とろみに変更
- 次回:義歯調整
- 施設へのお願い:乾燥対策
箇条書きはミスが減り、伝わる。
■ ⑥ 移動中の“3分共有”が最強
チーム連携が強い医院は
移動時間を使って情報を整理する。
3分で話す内容:
- さっきの患者の重要点
- 施設の変化
- 次の訪問の注意点
この習慣だけで
チームの連携力が劇的に上がる。
■ ⑦ 感謝の言葉を“意図的に増やす”
強い医院は例外なく
チーム内の感謝の量が多い。
- 「助かったよ」
- 「早かったね」
- 「ありがとう」
この一言で、
チームの雰囲気・スピード・定着がすべて変わる。
■ ⑧ トラブル時は“責任の矢印を外に向けない”
強いチームは
トラブルが起きても
誰かを責めない。
責める医院は連携が壊れる。
強い医院は:
- 原因を淡々と整理
- 再発防止策を共有
- 院長が必ず矢面
責めない文化は
強いチームを育てる。
■ まとめ
訪問歯科は
“コミュニケーションの質で勝つ医療”。
チーム連携を強くする医院は
必ず共通点がある。
🔵 ① 結論から短く伝える
🔵 ② 合図で動く
🔵 ③ ミスを責めず修正を伝える
🔵 ④ 名前を呼んで伝える
🔵 ⑤ 情報は箇条書き
🔵 ⑥ 移動中の3分共有
🔵 ⑦ 感謝の文化
🔵 ⑧ トラブル時に責任を押し付けない
チームのコミュニケーションが整った医院は、
生産性・雰囲気・定着率・継続率すべてが高い。
訪問歯科は “話し方で強くなる医療”。

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