【再現性のある収益構造の本質】
■ 結論
訪問歯科は “構造さえ作れば勝手に売上が積み上がる医療” であり、
1チーム(DR1名+DH1名+ドライバー1名)で
月400万円(月20日稼働) は再現性が高い。
この記事では、
利益構造・患者数・動き・固定費・継続率を「数字」で可視化し、
どの医院でも再現できる運営モデルに落とし込む。
■ 1チームが月400万円を作るための“唯一の条件”
それは、
1日8名の診療を20日間、安定して回すこと。
これだけ。
訪問歯科は
患者の“積み上げ型”モデルなので、
8名体制が固定されれば
売上は自動的に400万円に到達する。
■ 売上の内訳(モデル計算)
● 1人あたりの平均単価
約 2,500〜3,000円(居宅・施設の混合)
● 1日8名を診ると
8名 × 約13,000円 = 約 10.4万円/日
● 月20日稼働
10.4万円 × 20日 = 約208万円
※ ここに
- 初診
- 訪問診療加算
- 口腔管理加算
- 嚥下関連加算
- 施設患者の処置
が積み上がる。
→ 最終的には 350〜450万円帯に収束する。
■ なぜ“8名体制”が最も効率的なのか?
訪問歯科は
“移動時間が無駄” だから。
つまり、
患者を増やすよりも
移動を減らすことが利益につながる。
8名体制は
- 午前4名
- 午後4名
の最も安定する配置。
これが
“1チームの理想形”になる理由。
■ 1チーム400万円モデルの“運営のコツ”
① 曜日固定(揺れがなくなる)
施設も個人宅も、
曜日を固定するだけで継続率が跳ね上がる。
- 月曜 → A施設
- 火曜 → 個人宅
- 水曜 → B施設
- 木曜 → C施設
- 金曜 → A施設(2巡目)
訪問歯科は“変化”がストレス。
固定化が最大の安定。
② クラスター化(移動を最小に)
成功する医院は
距離ではなく密度を優先する。
同じ地域・同じ施設・同じ家屋に
患者を固めていく。
「3km離れた1人」より
「同じ施設の3人」が圧倒的に強い。
③ DRが“早く終わらせようとしない”
訪問歯科の売上は
“処置の丁寧さ”で決まる。
むし歯治療より
口腔管理や嚥下ケアのほうが
積み上がりが強い。
■ 1チームが400万円を維持するために必要な患者数
結論:
継続患者 135〜150名。
内訳はこうなる:
- 施設:80〜100名
- 個人宅:40〜60名
これで1日8名は自動的に成立する。
訪問歯科は“積層構造”なので、
患者が減ることはほぼない。
■ 利益率はどのくらいか?
訪問歯科は固定費が軽いので、
1チームの利益率は 35〜45% に着地する。
● 月400万円の売上なら
利益は 140〜180万円。
外来の
月600万円 → 利益100万円
より圧倒的に効率がいい。
■ このモデルが強い理由(ポイントは“自動化”)
1チーム400万円モデルの本質は
売上が積み上がる構造 にある。
- 新患が入る
- 継続率が高い
- 施設が追加される
- スケジュールが安定する
- DRの負担が少ない
- スタッフが辞めにくい
すべて“構造の強さ”から生まれる。
■ まとめ
訪問歯科の1チーム400万円モデルは
特別な才能ではなく、
ルールと流れを整えれば誰でも到達できる数字。
重要なのはこの5つ。
🔵 ① 1日8名体制
🔵 ② 曜日固定
🔵 ③ クラスター化
🔵 ④ 継続患者135〜150名
🔵 ⑤ 安定した動き(ルーティン)
訪問歯科は
“売上が積み上がり続ける医療モデル”。
構造を作れば、院長は勝手に楽になる。


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