訪問歯科の“売上が伸びない医院の特徴&改善策”

歯科経営理論

【伸びない理由は“技術”ではなく“構造”にある】

■ 結論

訪問歯科で売上が伸びない理由の8割は
技術ではなく、動線・仕組み・固定化の欠如 にある。

つまり、
“伸びない医院”には明確な共通点があり、
改善すれば誰でも売上は伸びる。

この記事では、
実際に多くの訪問歯科で起きている
売上が伸びない原因と改善策 をまとめる。


■ 売上が伸びない医院の特徴①

訪問の“曜日が固定されていない”

これは最も多い原因。

訪問歯科は 固定化された動線 が売上の核。

曜日が揺れると、

  • 継続率が落ちる
  • 新患が取りづらい
  • スケジュールが不安定
  • 施設の信頼が落ちる
  • 1日の患者数が減る

結果、売上は絶対に伸びない。


✔ 改善策

  • 月曜はA施設
  • 火曜は個人宅
  • 水曜はB施設
  • 木曜はC施設
  • 金曜はA施設(2巡目)

このように
「曜日=エリア」 にすれば売上は安定する。


■ 売上が伸びない医院の特徴②

訪問ルートが悪い(移動が長すぎる)

訪問歯科の売上は
“処置量”ではなく “移動効率” で決まる。

移動が長い=売上が死ぬ。


✔ 改善策

  • クラスター化(密度優先)
  • 同一施設内で患者数を増やす
  • 個人宅をエリア別に固定
  • 移動10分以内が理想

“移動が短い医院=売上が伸びる医院”。


■ 売上が伸びない医院の特徴③

1日の患者数が不安定

訪問歯科は積み上がりのビジネス。

1日4名の日と、1日10名の日がバラバラだと
売上は絶対に積み上がらない。


✔ 改善策

1日8名×20日
これを“固定”する。

固定化すると

  • スタッフが楽
  • DRが楽
  • 施設が安心
  • 継続率が爆上がり

= 結果、売上が伸びる。


■ 売上が伸びない医院の特徴④

初回説明が弱い(継続率が落ちる)

初回説明が曖昧な医院は
患者も家族も施設も“様子見”になる。

説明不足が原因で
続かない → 売上が伸びない
は超よくある。


✔ 改善策

初回説明で必ず伝えるべきは、この3つ。

  1. この患者さんに必要な理由
  2. 今後の訪問計画(頻度・曜日)
  3. 家族・施設に何をお願いするか

初回が丁寧な医院は継続率が異常に高い。


■ 売上が伸びない医院の特徴⑤

スタッフの迷いが多い(動きが遅い)

動きが遅い原因は
“教育不足”ではなく “仕組み不足”


✔ 改善策

ルーティンを作る:

  • 施設到着〜診療開始までの流れ
  • 診療後の報告順序
  • 物品の準備
  • 訪問バッグの中身
  • 施設ごとの注意点
  • 片付けの手順

これを決めると
スタッフの動きが2倍早くなり
結果的に売上が伸びる。


■ 売上が伸びない医院の特徴⑥

情報伝達がバラバラ(連携ミスが増える)

訪問歯科は
“チーム医療 × 多職種連携”なので
情報のずれだけで売上が下がる。


✔ 改善策

  • 情報は1つのツールに集約
    (LINE WORKS / Teamsなど)
  • 朝の3分ミーティング
  • 訪問後の簡易報告

情報が正確になると
継続率・紹介数・処置の質が上がり、
自然と売上が伸びる。


■ 売上が伸びない医院の特徴⑦

トラブル時の対応が遅い

クレームやミスが起きた時、
対応が遅い医院は
施設からの信頼を失う → 新患が止まる。


✔ 改善策

  • まず謝る
  • すぐに報告する
  • 再発防止策を伝える
  • 院長が矢面に立つ

対応が早い医院は
「信頼できる」と評価され、
逆に新患が増える。


■ まとめ

訪問歯科の売上が伸びない理由は
努力不足ではなく“構造不足”

伸びない医院には必ず共通点がある。


🔵 ① 曜日非固定

🔵 ② 移動効率が悪い

🔵 ③ 1日の患者数が安定しない

🔵 ④ 初回説明が弱い

🔵 ⑤ スタッフの迷いが多い

🔵 ⑥ 情報伝達がバラバラ

🔵 ⑦ クレーム対応が遅い


改善すれば
売上は必ず伸びる。

訪問歯科は
“構造で勝てる医療”だから。

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